"電車通勤 × iPad × Colaboratory"という勉強体制の構築に失敗した
電車でも機械学習やpythonのお勉強をしようと思って、ラップトップPCの代わりにiPadでColaboratory(Colab)ができないか試みた。
事実、iPadでもColabは使える。PC同様GPU計算は使えるし、変数の補完とかも行ってくれる。
しかし、以下の問題があり、作業が思うように捗らなかったからやめた。
下記、あがいた時のメモ。
私のiPadのスペック、備品
- iPad Pro(2018年) 64GB
- ケース(兼スタンド)
- 非公式の↓こんなやつ
電車内 × iPad × Colaboratoryを実行していて分かった問題
仮想キーの問題
- タイプミスをしやすい
- 私だけかもしれないが、物理キーボードよりも、打ち間違えが生じやすかった。
- notebookセルがほとんど見えない
- 仮想キーが画面の半分を閉めるので、見にくい。
- 矢印キーがないので、カーソルをタッチで指定しないといけないが、移動位置がミスりやすい
仮想キーを使っていて非常にストレスだったので、物理キーボードを購入した。
電車内固有の問題
- iPadを立てられない
- 私のiPadケースはスタンドにもなるが、直立させると電車が揺れた時に倒れる。したがって、スタンドをやめて膝に置く。
- (やっぱり)iPadの画面がキーボードで隠れる。
- スタンドで立たないので、iPadの上に物理キーボードを上にかぶせるような感じになった。
- この時点で画面が半分になるのは仮想キーボードと変わらないが、キーボードを一時的にずらして確認できる点で、物理の方がマシだった。
- apple純正のMagic KeyboardならばiPadを直立できるかもしれない。
- やりたいことに対して、31,800+税もかけたくなかったのと、iPad自体がキーボードの分厚くなるのが嫌だったので検討から外した。
- 腕をハの字にしてキーボードが打てない
Apple Magic Keyboard - 日本語(JIS)
- 発売日: 2015/10/14
- メディア: Personal Computers
- 物理キーボードが滑る
- 画面にキーボードを載せている以上、しょうがないが、傷のつきにくいフィルムを貼っているために、ゴム足も滑る。
- 電車が揺れる度にキーボードの位置を手で補正するはめになる
iOSとColaboratoryの連携の問題
- googleドライブアプリから、Colabを開けない
- ipynbファイル自体は認識できるが、ファイル名をタッチすると、実行できる形式が存在しないメッセージが出る。
- PCだったら、colabで開くみたいなやつがあるのだが、iPadだと出ない。
- 解決策として、https://colab.research.google.com/notebooks/をブラウザで開くと、iPadでも開ける。
- ただし、自分でアップロードしたipynbはColabのメタ情報を持っていないせいか、ファイル一覧に出ない。表示させるには一回PC経由でファイルをColabで開いてセーブする必要がある。これが面倒くさい。
- ipynbファイル自体は認識できるが、ファイル名をタッチすると、実行できる形式が存在しないメッセージが出る。
- コピペができない
- command + C が効かない
- というよりも、commandボタンを押すと、キーボード自体が効かなくなる。
おわりに
使いづらい点はあったものの、それでもiPad x Colabは魅力的だったのであがいた。しかし、最後のコピペ不可が決定打となって、電車内外問わず、iPadでColabやるのはやめようと判断した。
まぁ、Colabなんて普通PCでやるよね。ColabしたいけどiPadを使わざるを得ないシチュエーションなんてほぼ考えられないよね2。需要がない以上、メンテも期待できなそう。
Colabは座れた時にPCでやってるけど、iPad自体も、座れなかった時にpdf(論文とかweb記事をスクラップしたもの)読んでペンでメモできたりして勉強が捗るので、PCと合わせて持って通勤している。